モンスタースポーツ/スズキスポーツレーシングでは1車種につき、幾つかのローダウンスプリングやキットを設定していますが、なぜですか? どれが良いんですか?


ローダウンスプリングに求められる事はいろいろあると思います。

・スポーティなハンドリングにしたい
・スタイリングをかっこ良くしたいけど、乗り心地はそのままにしたい。
・タイムの出る(速く走れる)足回りにしたい
・大きく車高を落としたい

モンスタースポーツ/スズキスポーツレーシングでは、こうした様々なニーズにお答え出来るように、複数のローダウンスプリングやサスペンションセットを設定しております。

-ニーズ1

少し車高を下げて格好良いスタイリングにしたいけど、乗り心地は悪くしたくない

■スズキ純正部品”スズキスポーツ スポーツアクセサリー”
お奨めは、スズキ純正部品”スズキスポーツ スポーツアクセサリー”のローダウンスプリングです。車高は15〜25mm下がります。 バネレート(スプリングの硬さ)は10〜20%しか上げていないため、標準のショックアブソーバーと組み合わせる事ができますが、よりスポーティなハンドリングをお求めの場合は、同じスズキ純正部品で設定(一部車種のみ)しているショックアブソーバーと組み合わせる事をお奨めします。

-ニーズ2

スポーティーカーのハンドリング・スタイリングが欲しい

■モンスタースポーツ/スズキスポーツレーシングのサスペンションセット
モンスタースポーツ/スズキスポーツレーシングのサスペンションセットがお奨めです。 スポーティーなハンドリングにはサスペンション部品の剛性向上と重心を低げることが必要です。 モンスタースポーツ/スズキスポーツレーシングのサスペンションセットは スプリングとショックアブソーバーの剛性を向上するとともに、車種によって異なりますが 車高を20〜40mm下げています。 また、強化ゴムタイプのマウントを使用しますと、サスペンションが可動する時の 緩慢な動きが無くなり、スプリングやショックアブソーバーの機能を最大限引き出せます。 尚、一般的に車高が 30mm程度下がると、乗り心地や悪路の走破性が 悪化しますので、乗り心地を最優先する場合はお奨めできません。

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-ニーズ3

タイムの出る(速く走れる)足回りにしたい

■車高調整式サスペンションセット
サーキットでタイムを求めるときは、高いグリップに対応できる高い剛性と低重心が求められます。 また、サスペンションやタイヤ、重量配分などを最適化する必要があります。 こうした、ニーズに答えるのが車高調整サスペンションです。スプリングの強さや、ショックアブソーバーの減衰力をサーキットに相応しい剛性にすると共に減衰力と車高を調整式にして細かなセッティングに対応できるようにしました。 また、必要に応じてスプリングも変更できます。 このキットはサーキット走行を想定した仕様であるため、一般走行にはお奨めできません。

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-ニーズ4

サーキット走行もできて、乗り心地もいい。そんな足回りにしたい。

■モンスタースポーツ/スズキスポーツレーシングのコンフォート車高調整式サスペンションセット
そんな欲張りなニーズに応えるために、モンスタースポーツ/スズキスポーツレーシングではコンフォート車高調整式サスペンションをご用意しています。
ノーマルのよりも1インチアップのラジアルタイヤまでのタイヤでマッチングが取ってあり、サーキット走行を楽しめるとともに、フロント4段、リヤ8段の減衰調整機能が付いていますので、街乗りの際に突き上げ感を抑えるセッティングが可能です。また、スプリングレートもコンフォート車高調向けにセッティングしてあり、乗り心地の悪化も最小限にとどめました。

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-ニーズ5

とにかく車高を落としたい

■申し訳ございませんが、設定がありません。
現在のところ、スタイル優先で、車高を低下したいという要望にお答えできる製品は設定しておりません。 車高を低下することで車輪が縮む側の可動量が小さくなると、必要な乗り心地が確保できないためです。 尚、まれに、車高を低下することを目的に車高調整キットをお求めいただくことがありますが、 サーキットレースや特定のコースでの競技以外では、著しく乗り心地が悪化するため、お奨めできません。 また、サーキットでも必要以上に車高を低下するとサスペンションの機能が損なわれて 操縦性や安定性が悪化し、危険です。

 




予算の都合で、スプリングだけ交換したいのですが、問題ありますか。

スプリングとショックアブソーバーの最適な組み合わせによってサスペンションという機能部品になるため、セットで使用することをお勧めしますが、ストリートやスポーツタイプであればスプリングレート(硬さ)はノーマルとそれほど差が無いため、スプリングだけで使用しても問題ありません。また、車高は下げたくないけれどもキビキビと走りたいという方は、ノーマルスプリングのままショックアブソーバーだけを交換する方法もあります。

尚、スプリングレート(硬さ)が 5kg を超えるようなハードスプリングの場合は、それに合わせた減衰力を持ったショックアブソーバーでないと、スプリングの伸縮が収まらず大変危険です。




ローダウンスプリングに変えて 2年位使いましたが、最近リヤから音がします。


音の種類によって発生している部位が異なりますので、まずは取り付け状態の点検が必要です。緩みや損傷が無ければスプリングの密巻き部(スプリングが細かく巻いてある部位)の状態を確認してください。 スプリングの密巻き部はローダウンスプリング特有の設計手法で、通常はそれぞれが接していますが、ジャッキなどで車両を上げたときに伸びて遊ばないようにする役目を持っています。

密巻き部から上は樹脂チューブが巻かれていることが多いですが、使用によって、樹脂チューブが磨耗します。磨耗すると金属同士が接触して異音になることがあります。チューブは交換することができますので、ご相談ください。




車高調整キットでセッティングが決まらないのだけど、どうしたらよいですか?


車高調整キットはサーキットや特定のコース内で、ハイグリップタイヤを使って ハイスピードなコーナリングをするために設定した非常に高い剛性を持つ サスペンションなので、大きな荷重や遠心力のかからない一般の走行では跳ねたり、滑ったりします。 車両の移動等の際に一般道を使うとき、少しでも乗り心地を良くしたいのなら、 車高を最大限上げて、減衰力の調整は低く(柔らかく)してください。 サスペンション自体を可動させることが必要です。

また、サーキットでも車高を下げすぎないことが重要です。 路面とタイヤの摩擦力と走行する速度が高くなっても、 サスペンションが可動しないと、荷重移動ができなかったり、 路面の変化に車体が極度に反応して、旋回性能が著しく低下します。また、安定性が悪化して危険性が増します。




車高調整キットを装着していますが、乗り心地が悪いのは取り付け状態に問題がありますか?


まず車高を確認してください。スタイルを重視して車高を下げすぎることがありますが、車高を下げるほど縮み側のストロークが無くなり、乗り心地が悪化します。また異音が出ます。

車高調整キットは様々なニーズに対応するために 3種類設定しました。 乗り心地を優先したいのであればSTEP 1をお使いください。 STEP 2や STEP 3はハイグリップタイヤでのサーキット走行を前提にスプリングレートが高くなっていますので、乗り心地は犠牲になります。




車高調整キットを装着していますが、音が気になります。


車高が低すぎないでしょうか。
車高が低いとサスペンションが伸びた時にスプリング荷重が減り、再び縮む時に音が発生します。また、ピロボールも音の原因になることがあります。使用により磨耗したものや、ピロボールの油分が無くなったものは交換や給油が必要です。



ローダウンする時、ラテラルロッドも交換した方が良いですか?

ラテラルロッドは、後の車軸(リヤアクスル)が横方向に動かないように固定し、車輪の位置を決める棒状の部品です。

車高に合わせて最適な長さが有りますので、ローダウンした際は 再調整することが好ましいのですが、もともと、加速や減速では、 車両の沈み込みや、浮き上がりが発生して、50mm程度の 車高変化が発生しています。 従って、ローダウン時に長さ調整しなくても、機能上の問題はありません。
その中で、多くの方々が‘調整式ラテラルロッド’を装着する理由は下記のようなものです。

(1)精密なタイヤの位置出しをすることで、正確なホイールアライメントを測定、調整できる事。適正なホイールアライメントは、車両の直進性や安定性を向上させられる事。

(2)カスタマイズのショーモデルなどで、幅の広いタイヤを用いる場合に、左右フェンダーに対するタイヤの位置(隙間)を、左右均等に調整できる事。

これらの内容を確認した上で、お車の仕様・用途に合わせてお選びください。


Q8. “現在、スプリング、ショックアブソーバー共にノーマルですが、カーブで車の傾きが気になります。何か対策はありますか?” はこちら>>

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