スズキ株式会社は、本日2006年2月28日 第76回ジュネーブ・インターナショナル・モーターショーにて、2007年8月よりWRC(世界ラリー選手権)に出場する事を表明する。使用されるベース車両は、同時に発表された新しいスポーツクロスオーバービークル「SX4」。
スズキは、WRC出場によって、成長を遂げるスズキのブランドイメージの躍進につなげる。そして、高性能かつスポーティな、楽しいスズキの車をアピールしていく。また、世界的に認められる車作りを目指す上での、技術フィードバックを得る現場として活用する。
WRCとは、F1と並んで自動車世界のトップカテゴリーレースである。2002年からのJWRC(ジュニア世界ラリー選手権)において、スズキは活躍を続け、2004年には参戦3年目にして早くもシリーズチャンピオンを獲得。2006年も、初戦スウェーデンを優勝で飾った。
【 スズキ SX4 WRC 概要 】
SX4は、スズキの新しいモデルとしての第3弾。スイフト、エスクードは、世界的にメディアやジャーナリストによって好意的に受け入れられた。ラリー仕様車の開発は、量産車の開発と同時進行で行われた。これから、WRC仕様車はさらなる開発が行われ、2007年8月の参戦に向けて戦闘力を高めていく。
スズキ SX4 WRCの技術的内容に関する詳細については追って発表していく。プロトタイプカーのパワーユニットは、新開発のJ20型エンジン。ターボチャージャーを装着し、235kw(320ps)/4,000〜4,500rpm、637Nm(65Kg-m)/3,000rpmの出力を発揮する。パワートレインは、新開発の4輪駆動システムで、前後デファレンシャルは機械式、センターデファレンシャルは電子制御となる。エンジン出力は、5速ギアボックスを介して伝達される。
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