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配信日 2004.04.01



 

JAF 全日本ダートトライアル選手権 第1戦
大誠テクノCUP「TRIAL OF JAPAN 2004」
スイフトスポーツSuper1600を駆る田崎選手がデビューウイン!


3月27-28日、2004年JAF全日本ダートトライアル選手権 第1戦が開催された。開幕の舞台はこれまでの九州から一変、昨年まで夏に開催されていた大阪府・プラザ阪下での一戦が開幕戦に組み込まれた。この、プラザ阪下のトライアルは、山の斜面 に作られた上下2つのコースと、コース間を結ぶ登坂路を組み合わせたヒルクライム風のコース設定となっており、大排気量 車の豪快な走りを見られる反面、小排気量車は登坂路でスピードを殺されてしまうため、全体にタイム差が少なくなる傾向にあったようだ。

スズキスポーツでは、今年より参加クラスをS-1クラス(二輪駆動1600cc以下)にチェンジ。JWRC(ジュニア世界ラリー選手権)で高い実績を築いたスイフトスポーツSuper1600を初めて国内競技に投入した。これは、現在の世界選手権出場車のレベルの高さを日本国内の各地で見てもらいたいという想いと、今年初めて日本で開催されるWRC(世界ラリー選手権 第11戦 ラリージャパン)にエールを送る意味を込めてのもので、競技の結果 以上にモータースポーツ全体の振興を願ってのもの。 ドライバーには、昨年、スイフトでS-2クラスチャンピオンを獲得した田崎克典選手を起用した。

田崎選手が駆るスイフトスポーツS1600は、土曜日の公開練習ではセッティングの方向性を確認するに止まり、満足なタイムを残す事ができずに決勝を迎えた。さらに、1本目のトライでは、新たなセッティングを試したもののミスコースを喫し記録が残らず、2本目に不安を残す結果 となった。1本目のトライを制したのは、1分28秒653と驚異的なタイムを叩きだした奥村選手シビック。2位 には、約1.5秒離されて福山選手シビックが続いた。

勝負のワントライとなった2本目は、各所にワダチが掘られるほど路面が荒れた事で全体にタイムが低迷。田崎選手スイフトの逆転優勝も危ぶまれた。しかし、1本目1位 の奥村選手シビックと2位の福山選手シビックを残しコースに飛び出した田崎選手スイフトは、快音を響かせてコースを駈け登り、フィニッシュラインを通 過。1分28秒206を叩き出し逆転に成功! 残す2名のトライを待った。そして結果 は、福山選手シビックがタイムアップを果たせず、また、奥村選手シビックもコース半ばで力尽きリタイヤ。田崎選手とスイフトスポーツSuper1600が劇的な逆転優勝を果 たした。

 

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S-1class RESULT
Pos.
No.
Driver
Machine
1st Try
2nd Try
BestTime
1
73
田崎 克典
スイフトスポーツS1600
ミスコース
1'28.206
1'28.206
2
033
奥村 直樹
DLヤッコSPヤマダシビック
1'28.653
無効
1'28.653
3
032
福山 重義
パームタウンBSシビック
1'30.129
1'30.303
1'30.129
4
63
安本 くにお
OT・BPF・SPMシビック
1'30.265
1'31.113
1'30.265
5
66
山崎 迅人
FKがん鉄ゲンシンシビックR
1'31.202
1'30.393
1'30.393
6
67
太田 雅文
AP-ZESTミラージュ
1'31.337
1'31.786
1'31.337
7
72
田口 都一
EDUCEレソルテスターレット
1'31.941
1'32.931
1'31.941
8
65
中島 孝恭
M2F★なぞミラージュ★阿蓮寺
1'32.939
1'33.628
1'32.939
9
69
野々村 彰吾
ルブローレンProμシビック
1'32.984
1'33.317
1'32.984
10
71
矢野 淳一郎
DL◎MOTULビルインテグラ
1'33.770
ミスコース
1'33.770
11
68
北浦 健悟
APTテインFKシビック
1'34.125
1'33.958
1'33.958
12
64
松原 宏
CMSC☆白井自動車ミラージュ
1'34.135
1'34.558
1'34.135
13
70
嶋 靖夫
FKproμスターレット
1'35.344
1'34.487
1'34.487
14
61
大谷 裕
DLひま☆アポμシビック
無効
1'36.926
1'36.926
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62
長谷川 千秋
LAP・T-Procivic
ミスコース
無効
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